オフィスドルチェでは、古典音律で演奏出来るギターの開発を進めてきました。
試作段階では、各弦毎の細い指板に、不均等平均律データより算出した半音階間隔に、フレットを装着していました。
使用音律は、幾種類ある古典音律の中から、「バッハの気持ちよい調律法」とも呼ばれる、
ケルナー音律を採用しております。
この音律の透明感と活気ある純正和音のすばらしさは、すでにエンジェルスハープで立証されていますが、
改めてギターという楽器においても変わらない美しさが再現されました。
そして、さらにプロトタイプの改良を進め、各弦毎の指板ではなく、一枚の指板材の中にフレット溝を
加工し、装着する方法を確立しました。
写真では0フレット、12フレットは一直線になっていますが、以外のフレットは
すべて微妙にずれております。上の画像のローポジションでは解りやすいと思います。
フレットが直線でないと、印象では演奏しずらいのではと思われますが、実際に弾いてみますと、
全く違和感はありませんでした。クラシックギターのオリジナル曲も問題なく演奏出来ます。
エンジェルスハープとのコラボレーションでは、重厚かつピュアーな和声が加わり、
古典音律音楽に大きな貢献が期待出来るものと考えております。
ご希望により、ケルナー音律以外の音律(ミーントーン・ベルクマイスター・キルンベルガー等)にも対応して
ゆきたいと考えております。